Overview

取り組んだ内容

  • コーポレートリブランディング
  • ブランドイメージのストーリーテリング
  • 特殊加工によるブランドコンセプトのツール展開

Approach

イントロダクション

株式会社peak(peak Inc)はマーケティングにおける実行領域での価値創出に特化したエグゼキューションオフィスです。多様なバックグラウンドを持つオールラウンドなスタッフが揃っており、プロジェクトマネジメントスキルを軸にプランニングからクリエイティブまでクライアント事業をサポートします。

さらなる成長を目指して

peakは設立以降、マーケティングからブランディングまで幅広く事業を展開していました。その中で、それぞれの領域に特化したビジネスを行うための会社をいくつか立ち上げていました。
5年目という節目にあたり、会社としての強みの集約と組織力向上のため、再び会社をひとつにするというプロジェクトが動き出しました。私たちは以前peakのブランディングをお手伝いした経緯から、新しい会社のブランディングの依頼をいただきました。
彼らがテーマとして掲げていた「熱量が報われる世界」をコンセプトに、私たちは新しい会社のCIの提案を行っていました。しかし、経営陣の方向性の違いにより、新会社のプロジェクトは途中で立ち消えとなりました。
プロジェクトのゴールを新会社のブランディングからpeakのリブランディングへと切り替え、私たちは既存のpeakのメンバーが新たなスタートとさらなる成長を目指すことができるよう、デザインの支援を行っていきました。

旧ブランディングはこちら

組織として洗練されたブランドイメージへ

私たちは新生peakにふさわしいブランドイメージを検討しました。これまでのスポーツアパレルのような力強い印象から、ハイブランドのような洗練された印象にすることを目指しました。これまでの “Thunder Mountain(山と雷)” のコンセプトを踏襲しつつも、より現代的に洗練させることで、ブランドイメージの印象をリレーさせる方向性(リファイン)と、これまでのコンセプトを踏襲せずに、全く新しいイメージを創造する方向性(リニューアル)の、大きく2つの切り口で提案を行いました。

人生の「ピークタイム」は何度でも訪れる

そして新生peakのCIが誕生しました。

到達すべき頂点は1つではない。流れる時の中で、人生の「ピークタイム」は何度でも訪れる、ということをコンセプトにしたロゴデザインは、扇形のシンボルマークとシンプルなサンセリフのロゴタイプで構成されています。

扇形のシンボルマークは山と山の間からのぞく太陽であり、その淡いリッチなグラデーションは朝焼けや夕暮れなど、幻想的な空の色(マジックアワー)を表現しています。シンボルマークは定まった形状ではなく、アナログ時計のように扇形に刻一刻と変化することで、企業としての多様性と、時代に柔軟に対応する姿勢を表現しています。

どんな状況であろうとも日はまた登り、そして落ちていく。新たな出発はいつでも始めることができる。そんな想いをCIのデザインに込めました。

特殊印刷によるブランドコンセプトのツール展開

私たちはブランドコンセプトを名刺や封筒などのツールへと展開していきました。
名刺はメンバーごとにシンボルマークの形状と色を選べるようにしました。またグラデーションは蛍光の特殊インクを混ぜることで、マジックアワーの幻想的な色合いを表現しました。


Overview

取り組んだ内容

  • ブランドイメージの刷新
  • フレームワークの視覚化と浸透支援
  • フレームワークを実践するための専用のアプリケーション開発

Approach

イントロダクション

Vision Forest(ビジョンフォレスト)は株式会社シグマクシスの個と組織の変革支援を行う専門チームです。Vision Forestは、自ら未来を描き、変化と創造を仕掛ける個と、個の力を活かす組織づくりを支援します。個の想いから育ったビジョンの木々が、共鳴し合い、一つの森を成す。多様な生命が共生する、変化に富んだ森を創り出します。

はじめに

私たちはVision Forestチームから、「個から始まる変化の連鎖が、循環していく世界をつくる 」というコンセプトを理解してもらい、それに共感する仲間をつくりたい、という依頼を受けました。

彼らは人財や組織変革を支援する経験豊富なコンサルティングチームのため、自分たちが何をすべきか、何を創りたいのか、どんな価値を提供しているのか、そして私たちに何をしてほしいのかをほぼ完璧に言語化していました。「Visioning × Reflection × Action」と呼ばれる、100社5,000人を超える変革プロジェクトと認知科学をベースに開発した彼らの独自のメソッドも、非常に強固で魅力的なものでした。

私たちは彼らの期待に応えるため、どのようなコミュニケーションデザインを行っていくのが最適なのかを考えました。そして彼らの持つ世界観を表現するための論理的なアプローチと、論理を超えたクリエイティブジャンプの2つが必要であると考え、ブランドイメージの検討を行っていきました。

「個」に振動を与え、「共鳴の森」をつくり出す

私たちは「個から始まる変化の連鎖が、循環していく世界をつくる 」というコンセプトを、[個と全体][問いと対話][生命と生態系][心と意識][連鎖・連環][旅]という6つのキーワードを切り口にして、デザインへと落とし込みました。

そして、変化の連鎖が起こる様子を「共鳴」、すなわち振動体(波形)がその固有振動数に等しい外部振動の刺激を受けると振幅が増大する現象ととらえたデザインコンセプトが生まれました。

連鎖的に生まれる波形は立ち並ぶ木々を表し、複数の波形が重なることで森(Forest)を形成します。そしてそれらがまるで内省する鏡のように、水面に反射する様子を表しています。

これまでの比較的カジュアルで親しみやすいブランドイメージから、落ち着きと壮大感が同居する神秘的な写真を中心に用いたデザインにすることで、理性的でありつつも情緒的な印象を与えるブランドイメージへと変更しました。

VRA思考

私たちはさらに彼らのコアとなる独自のメソッドのリブランディングを検討しました。

自ら変化を仕掛ける人が持つ共通の思考力である「Visioning × Reflection × Action」のフレームワークを「VRA思考」と名付け、Vision Forestのロゴと連動性をもたせたロゴを新たに設計することで、ターゲットへの浸透を目指しました。

VRA思考ロゴは定まったひとつのかたちではなく、アルゴリズムを持ったVIシステムです。VRA思考の「3つの基本の型」と、それらの質を高めるための「9つの力」を数値化してビジュアルで表現することができます。3色の波形はVisioning、Reflection、Actionを表し、それぞれの頂点の位置はそれらに紐づく9つの力のスコアを表しています。このシステムを用いることで、ひとりひとりのVRA思考の特性を反映したロゴを生成することができます。

VRA思考ロゴデザイン
VRAの各スコアによって動的に生成されるロゴ

フレームワークを実践するためのアプリケーション開発

Vision Forestのブランディングの後、私たちは質の高い「Visioning × Reflection × Action」を回すことを支援する専用のアプリケーションの開発に着手しました。

「TABIJI(旅路)」は自分につながるビジョンとストーリーを描き、VRA思考を回すためのフレームワークを実践することができるアプリケーションです。私たちはこれらをPoCモデルのプロトタイプとして設計とデザイン、開発を行いました。

ランクアップやスタンプ収集など、全体として冒険のゲームの要素を取り入れ、習慣として続けられるような設計を行いました。自分らしさの表現として、自身の強みを成長する大樹に見立てたり、自身の旅路を冒険の地図になぞらえたり、振り返りを日記に書き込んで残していくなど、メタファーを活用してデザインを行いました。世界観としても、Vision Forestのブランドを引き継ぎ、フラットなイラストを使用しながらも落ち着きと壮大感がある神秘的な雰囲気を目指しました。


ビジネスやマーケティングのコンサルティングを行う株式会社PEAKのブランディングを担当。コンセプト設計やロゴ開発をはじめ、名刺や封筒などのブランドツール、Webサイトの制作を担当。


新規事業立案、組織改革のサポート、地方の資産活用事業など、新たなコンテンツ創出を行う会社、株式会社Coloriのブランディングを担当。コンセプト設計をはじめ、CI開発とガイドラインの作成、Webサイトの設計・デザイン・コーディング、各種ツール類の制作を担当。


投資と経営プロフェッショナルをセットで供給する、オープンイノベーション投資の新しいカタチを提供するバリューアップスタジオ、IGP X株式会社。そのWebサイトのリニューアルと名刺の制作を担当。
幾何学的なラインを用いてIGP Xの提供価値を抽象的に表現し、シンプルで品格のあるデザインへと落とし込んだ。


Overview

取り組んだ内容

  • マイクロ法人のコーポレートブランディング
  • ブランドイメージのストーリーテリング
  • デザインロジックの可視化
  • 特殊加工によるブランドコンセプトのツール展開

Approach

イントロダクション

合同会社relicwoodsはフルスタックエンジニアとして活躍する古森崇史氏が2019年に設立した会社です。これまでロボットの開発やAIの社会実装、アートでの社会課題の解決など、テクノロジーを活用してさまざまな実績を残してきた古森氏が、自身の会社のrelicwoodsとして本格的に活動することをきっかけに、コーポレートブランディングを行いました。

代表者の生き方や考え方を反映するコーポレートブランディング

ブランディングにおけるミッションは、企業理念や事業内容の具体化と、新規取引先などの信頼感の獲得でした。そしてブランドイメージとして、エンジニアリングでまだ見ぬものを生み出していくという、開拓者・探求者としての姿勢を表現したいという依頼を受けていました。relicwoodsはマイクロ法人のため、代表者である古森氏個人の生き方や考え方を反映していくアプローチでブランディングを行うことにしました。

ブランドイメージのストーリーテリング

私たちはまずrelicwoodsという社名に込められた想いを紐解くことからはじめました。「古森」という名前だけではなく、そこには遺跡や深林というイメージがありました。そこから古森氏のエンジニアとしてのスタンスでもある、過去の文脈という遺産の上に積み上げていくことで新しいものは生まれていく、古きものに敬意を払いそこから学んでいく、という考え方に繋がっていきました。

私たちは知識と技術の積み上げを地層ととらえ自然の大地として表現した世界観や、最先端テクノロジーとレトロ感を融合したサイバーパンクな世界観、未来のエンジニアリングカンパニーとしての町工場をイメージした世界観など、いくつかのコンセプトをストーリーとして言語化・視覚化しながら、relicwoodsの企業のビジョンと焦点が合うものを模索しました。

そしてその中から「古の森を旅する異邦人」というブランドコンセプトが生まれました。「巨人の肩の上にのる」という言葉があるように、 先人の知恵を古(いにしえ)の森としてとらえ、その先にある未踏の地を求めて旅をする異邦人こそがrelicwoodsである、と定義しました。「未踏の地」はまだ見ぬ新しいものの象徴であり、それを求めて旅をする異邦人はまさに開拓者・探求者としての古森氏個人のイメージを表現しています。

CIは鮮やかなグリーンのシンボルマークとカスタムされた力強いセリフ書体でデザインしました。シンボルマークは森の字そのものでもあり、古の森の枯木から注ぐ陽の光でもあり、旅人を導くコンパスでもあり、改行(return)を表す記号でもあります 。

エンジニアリングカンパニーを表現した「古森技研」のロゴは、relicwoodsの日本語バージョンという位置づけで採用しました。

デザインロジックの可視化

ブランドコンセプトとCIの確定後に名刺やWebサイトなどのツールを提案する中で、古森氏から「なぜこのようなデザインになるのかを分かるように説明してほしい」という依頼を受けました。私たちは核となるアイデアからそれぞれの結論を導き出すまでのデザインロジックを可視化し、ツールのデザインや仕様を決めるためのコミュニケーションに活用しました。

完成したrelicwoodsのVIガイドライン

特殊加工によるブランドコンセプトのツール展開

名刺はエンジニアとして高い技術力と幅広い知見を表現するため、そして「まだ見ぬもの」の象徴として、2枚の異なる色と質感の用紙を横につなぎ合わせる仕様にしました。