Circular Design Week(CDW)は、アジアパシフィック特有の伝統・慣習・複雑な関係性の中で実践され、そこから生まれる土着的な循環型デザインの可能性を探求するプラットフォームです。シンク&ドゥ・タンクの(株)リ・パブリックと、サーキュラー・デザインのアプローチによって多元的で持続可能な世界の実現を目指す運動体Circular Design Praxis (CDP)が主催しています。
私たちShedは、2024年に行われたCDW2024のイベントサイトの制作を担当しました。このWebサイトは、閲覧時に排出される温室効果ガスの削減を目指すカーボンフットプリントを考慮したデザインになっています。文字を大胆に配置したタイポグラフィックなレイアウトと、アナログの手触りを感じさせるハーフトーンの加工を施した画像を使用することで軽量化を実現しています。
イントロダクション
アートウィーク東京は、東京の現代アートの創造性と多様性、またそのコミュニティーを国内外に発信する年に一度のアートイベントです。世界最高峰のアートフェア「アートバーゼル」との提携および文化庁の助成を受け、一般社団法人コンテンポラリーアートプラットフォームの主催により多彩なプログラムを実施しています。東京を拠点とする約50の美術館・ギャラリーと各プログラム会場を無料のシャトルバスが巡回し、多くの人々がアートシーンやカルチャーを気軽に体験することができます。
ビジュアル表現とユーザー体験を追求したサイトデザイン
本年度もアートディレクションを担当した菊地敦己氏の本ビジュアルをWebサイト全体に展開しました。今年度のロゴのキーカラーを活かして、参加者それぞれが自由にアートを巡れるというイベントの特徴を、スクロールに連動して形状が変化するインタラクションで表現しました。また、写真は大きく配置してイベントの内容や雰囲気が伝わりやすいデザインにしました。WEBアクセシビリティにも配慮し、スクリーンリーダーやキーボード操作への対応も徹底しました。
統一感のある各種プロモーションデザイン
本年度はElectronic Direct EmailやSNS画像、プレスリリースなど、各種プロモーションツールのデザインも担当しました。アートウィーク東京の世界観を、様々なメディアを通じて統一感を持って表現しました。
Circular Design Praxis (CDP)は、土地の風土や文化から立ちのぼる循環のデザインを探索し、それぞれの実践知を創造的に編みあげることで、多元的で持続可能な世界の実現を目指す運動体です。CDPは、それぞれの土地で育まれてきた豊かさを出発点に、異なる専門性や背景をもつ人たちによる、地域を越えた協働を通して、地球が直面する課題に挑戦するPraxis(= 実践)の場を生み出します。 私たちShedは、CDPの活動を発信する公式サイトの制作を担当しました。
それぞれの土地で育まれてきた豊さを出発点とすることから、デザインにぬくもりや手触りを感じられるような有機的なかたちを取り入れました。活動を積み重ねていく様子をパネルが重なり合う演出で表現しています。
めとてラボは、誰もが「わたし」を起点にできる共創的な場づくりを目指し、その環境やアート、空間設計などを含めた幅広い視点からホーム(拠点)づくりを行うアートプロジェクトです。
Shedはこの活動を発信するWebサイトのデザイン・コーディングを担当しました。「め」と「て」でつたえあうなかで生まれた言語やからだの使い方で、新たな回路と表現が生まれていく様子を、ふわふわと浮かぶカラフルで自由なかたちで表現しました。
Overview
取り組んだ課題
- イベントの代表的なビジュアルをWebデザインに展開
- アクセシビリティを考慮した開発
Approach
イントロダクション
アートウィーク東京は、日本の現代アートの創造性と多様性、またそのコミュニティーを国内外に発信する年に一度のアートイベントです。世界最高峰のアートフェア「アートバーゼル」との提携および文化庁の助成を受け、一般社団法人コンテンポラリーアートプラットフォームの主催により多彩なプログラムを実施しています。東京を拠点とする50の美術館・ギャラリーと各プログラム会場を無料のシャトルバスが巡回し、多くの人々がアートシーンやカルチャーを気軽に体験することができます。
期待感を醸成するティザーサイト
私たちは2023年度の情報解禁の第一弾としてティザーサイトを制作しました。アートウィーク東京のロゴにある「ART」「WEEK」「TOKYO」の3つの文字を、東京のギャラリーを回るシャトルバスととらえて、それをWebサイトのデザインに落とし込みました。キービジュアルの上には、アートウィーク東京が催す多彩なプログラムを表すキーワードがランダムに流れてくるような演出も加えました。前年の2022年がカラフルなデザインであったため、あえてモノトーンベースにすることで2023年度の期待感を醸成できるように設計しました。
ビジュアルと連動した本サイトデザイン
各種プログラムの情報解禁とともに、本サイトのデザインも大きくアップデートしました。昨年に引き続き、アートディレクションを担当した菊地敦己氏が手掛けた本ビジュアルのトーン&マナーをWebサイト全体に展開しました。サイト内の右下にある矢印アイコンは、イベント参加者が指差して各所を巡っている様子をイメージして、遊び心があるインタラクションに落とし込みました。マップページでは、フィルターメニューのUI設計や、複数の検索条件に合わせたマップビューの切り替えなど、何度も検証を行うことでアクセシビリティに配慮したWebサイトの構築を目指しました。