5人から100人規模へ。成長するベンチャー企業と並走するデザイン支援

スリーシェイク

Client
株式会社スリーシェイク
Period
2023.6 - 2018.5
Last Update:2023.2.10

Overview

取り組んだ内容

  • シードからアーリーステージでのサービスブランディング
  • 効率的なサービスブランドの展開方法の設計と運用支援
  • 成長を加速するコーポレートリブランディング
  • 経営者のビジョンの視覚化
  • デザイン経営のサポート

Approach

イントロダクション

スリーシェイク(3-shake Inc.)はITインフラ領域の技術力に強みをもつテクノロジーカンパニーです。2015年の創業時から提供しているSREコンサルティング事業で培ったノウハウをベースに、クラウドネイティブなデータ連携プラットフォーム、フリーランスエンジニア特化型人材紹介サービス、セキュリティサービスなどを提供する、DX時代における技術戦略設計からセキュアなアプリケーション開発、データ活用までを一貫提供可能なスタートアップです。

出会い。そしてサービスブランドのデザインを支援

私たちは2018年5月に出会いました。自社のSREコンサルティング事業をブランド化する相談を受けました。SREと3-shakeの3つの言葉をかけ合わせた「Sreake」と命名されたサービスは、ロゴやLPなどのブランドデザインを必要としていました。私たちは専門性の高いインフラ領域に対して、新たなビジュアルコミュニケーションを検討しました。あえてテクノロジーの高さを全面には出さずに、シンプルなイラストレーションを中心とした表現で親しみやすさと信頼感を表現するようにしました。彼らはまだ5名程度の優秀なエンジニアのチームでした。
その後続けて「Reckoner」という、アドテク事業・データ分析事業の両方をターゲットにしたバックエンドシステムを提供するプラットフォームサービス(PaaS)のブランドデザインを行いました。Reckonerは先行のSreakeと一貫性を持たせたデザインにすることで、スリーシェイクのサービスブランドとしての輪郭を形成していきました。

Reckoner刷新。アプリケーションのデザインを支援

それから1年後、Reckonerをオンプレミスからクラウド、Webサービスまでのあらゆるデータを統合・加工・連携させることができるデータパイプラインのアプリケーションとして特化させるとのご連絡をいただき、私たちはサービスのデザインをサポートすることになりました。
情シスやエンジニア向けのサービスアプリケーションにおいてもデザインが差別化になると考え、ノード型を取り入れたモダンなUI・UXを提供しました。

Elements Design Systemの開発

この時期のスリーシェイクは、SREというインフラの技術力を基盤にして、多くのサービスを世に生み出していくことをミッションとしていました。私たちはいかにして速いスピードで効率的に、かつ高い品質でサービスを生み出すことができるかを叶えるための方法を検討しました。インフラ領域を専門とする彼らを現代の錬金術師と見立て、元素から様々なものを生み出していく「属性」をコンセプトにして、Elements Design Systemというデザインシステムを組み立てました。
サービスごとのカラーシステム、サービスロゴの設計、そしてタイプフェイスの統一化など、スリーシェイクのサービス全体を体系化しました。サービスロゴは半自動的に生成可能なアルファベットロゴ生成システムを設計し、サービス開発の効率化を図りました。

成長を加速するコーポレートリブランディング

サービスの立ち上げやピボットを繰り返し、組織は順調に成長していました。さらなる飛躍を目指し、企業として進むべき方向を改めて定義し直す必要が出てきました。そこで私たちはビジョン、ミッション、バリューの策定のサポートを行いました。合わせてコーポレートサイトも刷新し、採用面を強化。名刺などのツールも新調しました。
エンジニアが集まったスタートアップの雰囲気が強く残っていた企業イメージを、ITの最先端企業としての印象になるようにコミュニケーションを再設計しました。そしてスリーシェイクは2021年1月にシリーズAラウンドの資金調達を完了させ、さらに急成長していきました。

そして生まれる新たな課題。経営者のビジョンと想いの共有

第二創業期を迎え、新しいメンバーが増えていくにつれて、創業者である吉田さん個人の想いやこれからのビジョンを社内に共有することが難しくなるという課題も生まれてきました。そこで私たちは吉田さんに定期的にヒアリングと対話を行い、メンバーが理解できるように具体的に視覚化していきました。事業ドメインの整理から各事業部の戦略、サービスブランドの再構築など、経営者が描く未来のあるべき姿をともに模索していきました。

デザイン経営を目指して

そうして具体化されたビジョンをもとに、私たちは大規模なリブランディングを計画しました。しかし、そのアイデアを実行に移していく段階で大きな壁が立ちはだかりました。各事業部やチームがそれぞれの想いで業務を進めていく中で、会社全体で合意を得たり、意識を統一するための仕組みが整っていなかったのです。新たなブランドイメージに対する共感や、リブランディングの必要性も、チームの理解を得ることが難しい状況でした。「スリーシェイクらしさ」はもはや経営者のイメージを超えるものになっていたのです。
そこで私たちはトップダウンからのリブランディングというアプローチではなく、より根本的な「デザイン経営の実現」に目標に変え、新設されたブランドチームとマーケチームと協力しながら、その土台をつくることからはじめることにしました。
これまでつくってきたデザインアセットを再整理し、各種ガイドラインにまとめていきました。デザイン経営に必要な要素を洗い出していきました。また、これまでSreakeのセキュリティ領域のブランドであった「Sreake Security」を「Securify」として独立させるタイミングに合わせて、これらのサービスブランドのデザインを新たな「スリーシェイクらしさ」の基準として定め、そこからメンバーの合意を得ていきました。
吉田さんとともに描いた未来のビジョンを参考にしつつも、今の組織と事業戦略によりフィットした新たな「3-shakeらしさ」を会社全体で形成していったのです。
現在も私たちはデザイン経営の実現に向けて支援を行っています。


Credits

  • デザインコンサルティング、アートディレクション: 橘友希

  • ディレクション、デザイン、イラストレーション: 矢代彩

  • テクニカルディレクション、マークアップ: 庄境七海

  • マークアップ: 本田結哉、パクチャンデ