Overview
取り組んだ内容
- 個人の人格を反映したブランドの立ち上げ
- ブランドコンセプトの視覚化
- コンセプトを体現する商品デザイン
Approach
イントロダクション
Hide Izakiは第15代ワールドバリスタチャンピオンの井崎英典氏のオリジナルブランドです。井崎氏はコーヒーコンサルタントとして「Brew Peace」のマニフェストを掲げてグローバルに活動。ヨーロッパやアジアを中心に、コーヒーチェーンやF&Bチェーンのコーヒーの監修、大手ブランドのビジネスディベロップメントなど、商品開発からマーケティングまで一気通貫したコンサルティングを行っています。Hide Izakiはその井崎氏個人の名前を配し、コーヒー業界のアイコンとして、ラグジュアリーブランドからライフスタイルブランドまで、幅広いコラボレーションを展開するブランドです。
個人の人格を反映したブランドの立ち上げ
これまで私たちは井崎氏の立ち上げた株式会社QAHWAのブランディング、オリジナル飲料「QAHWA MILK(カフアミルク)」のパッケージデザイン、ファインダイニング「珈空暈(コクーン)」のブランディングなど、さまざまな支援を行ってきました。
井崎氏はコンサルティング事業やバリスタハッスル事業のほかにも、次世代のバリスタ育成を目的としたコーヒータレントマネージメント、新たな企業間コラボレーションなど、事業の幅を広げていました。多岐にわたる活動の中で、井崎氏の思想やアウトプットをひとつにまとめるためのブランドが必要でした。私たちは事業ドメインの整理をサポートすると同時に、井崎氏個人の人格を反映したオリジナルブランドの立ち上げのサポートを開始しました。
唯一無二のコンセプト、“ラグジュアリー・アウトロー”
新たなブランドをつくるにあたり、私たちは井崎氏と対話を重ねました。その中でいくつかの核となるキーワードが出てきました。
- 井崎氏の活動のテーマである日本の禅とコーヒーの融合
- 井崎氏のルーツとなるアヴァンギャルドとアウトロー・カルチャー
- コーヒー業界でのストリートとハイブランドの融合
- 令和の時代に再解釈された昭和喫茶のイメージ
これらの全てが1点に交わるその世界観を、コンセプトのゴールに定めました。私たちはそれを“ラグジュアリー・アウトロー”と名付けました。
ブランドコンセプトの視覚化
私たちは“ラグジュアリー・アウトロー”を表現するために、さまざまなアプローチで視覚化を試みました。試行錯誤を繰り返す中で、ひとつの輪郭が見えてきました。
ハイブランドのロゴような重厚感の中にあるエッジとクラフトイズム。そして和と禅の新しい解釈としてのサイケデリックな色彩の世界。レイアウトや書体など、シンプル&ミニマルの中にある古臭さと新しさの同居。
私たちはそれらをWebサイトやブランドガイドラインに落とし込みました。
コンセプトを体現する商品デザイン
Hide Izakiブランドの最初の商品は、2023年11月にジャパネットたかたにて先行発売を行ったコーヒーバッグセットでした。浅煎り・深煎り・スペシャルブレンドの本格的なコーヒーを気軽に楽しむことができる商品として、これまでのコーヒーバッグの常識を覆すデザインにすることで、非常に人気を博しました。
次の商品はカプセル式コーヒーのKEURIG(キューリグ)とのコラボレーションでした。大手コーヒーチェーンやスペシャルティコーヒーの有名ブランドのラインナップが並ぶ中で、「Hide Izaki ドリップカプセル」として唯一無二の存在感を放つパッケージとしてデザインを行いました。
おわりに
美味しいコーヒー1杯から広がる小さな幸せの輪が、優しい社会の実現へと繋がっていく。コーヒーで人と人を繋ぐ井崎氏の精力的な活動を、私たちはこれからもデザインで支援して参ります。
日本最大級のフードトラック・プラットフォーム「TLUNCH〈トランチ〉」のブランディングを担当。海外のフードトラックカルチャーを輸入するのではなく、「TLUNCH」という新たなサービスとして日本に普及させるため、サービスアイデンティを刷新。弊社はロゴ開発とガイドライン化、ビジュアル展開パターンなどを担当。関連プロジェクトはこちら。
日本最大級のフードトラック・プラットフォーム「TLUNCH〈トランチ〉」などのサービスを展開する株式会社Mellowのリブランディングを担当。コンセプト設計からCI開発、名刺の制作などを担当。関連プロジェクトはこちら。
日本最大級のモビリティビジネス・プラットフォームを展開する株式会社Mellow。ビルの空きスペースと個性豊かなフードトラックをマッチングするサービスの「TLUNCH」を提供していたが、フード以外のカテゴリーへの展開や、自動車メーカーとの提携による多様なモビリティビジネスへの展開が視野に入るタイミングで、これまでのサービスの立ち位置やネーミングなどに課題が発生。そこで、新たなサービスブランドとしてふさわしいネーミングやデザインの開発を約1年かけてクライアントとともに準備。 Shed はブランド体系の整理からSIの開発、ガイドラインの作成、各種ツール類の制作を担当。
これまでのフードトラックのブランドの印象を引き継ぎつつも、新しいコミュニケーションを確立するために色や展開を刷新。 全体のデザインは「スペース(空間)をブランディングする」というコンセプトのもとに展開。日常の風景にマッチしつつも、気付きや新鮮な驚きを感じるように設計した。
第15代ワールドバリスタチャンピオンの井崎英典氏が設立した、コーヒーと人の素敵な出会いをプロデュースし、コーヒーの力で平和な世界を叶える会社、株式会社QAHWA(カフア)のブランディングを担当。CI開発をはじめ、名刺や封筒などのブランドツール、Webサイトの制作を担当。