唯一無二のコンセプト、“ラグジュアリー・アウトロー”
Hide Izaki
- Client
- 井崎 英典(株式会社QAHWA)
- Period
- 2024.5 - 2022.8
Overview
取り組んだ内容
- 個人の人格を反映したブランドの立ち上げ
- ブランドコンセプトの視覚化
- コンセプトを体現する商品デザイン
Approach
イントロダクション
Hide Izakiは第15代ワールドバリスタチャンピオンの井崎英典氏のオリジナルブランドです。井崎氏はコーヒーコンサルタントとして「Brew Peace」のマニフェストを掲げてグローバルに活動。ヨーロッパやアジアを中心に、コーヒーチェーンやF&Bチェーンのコーヒーの監修、大手ブランドのビジネスディベロップメントなど、商品開発からマーケティングまで一気通貫したコンサルティングを行っています。Hide Izakiはその井崎氏個人の名前を配し、コーヒー業界のアイコンとして、ラグジュアリーブランドからライフスタイルブランドまで、幅広いコラボレーションを展開するブランドです。
個人の人格を反映したブランドの立ち上げ
これまで私たちは井崎氏の立ち上げた株式会社QAHWAのブランディング、オリジナル飲料「QAHWA MILK(カフアミルク)」のパッケージデザイン、ファインダイニング「珈空暈(コクーン)」のブランディングなど、さまざまな支援を行ってきました。
井崎氏はコンサルティング事業やバリスタハッスル事業のほかにも、次世代のバリスタ育成を目的としたコーヒータレントマネージメント、新たな企業間コラボレーションなど、事業の幅を広げていました。多岐にわたる活動の中で、井崎氏の思想やアウトプットをひとつにまとめるためのブランドが必要でした。私たちは事業ドメインの整理をサポートすると同時に、井崎氏個人の人格を反映したオリジナルブランドの立ち上げのサポートを開始しました。
唯一無二のコンセプト、“ラグジュアリー・アウトロー”
新たなブランドをつくるにあたり、私たちは井崎氏と対話を重ねました。その中でいくつかの核となるキーワードが出てきました。
- 井崎氏の活動のテーマである日本の禅とコーヒーの融合
- 井崎氏のルーツとなるアヴァンギャルドとアウトロー・カルチャー
- コーヒー業界でのストリートとハイブランドの融合
- 令和の時代に再解釈された昭和喫茶のイメージ
これらの全てが1点に交わるその世界観を、コンセプトのゴールに定めました。私たちはそれを“ラグジュアリー・アウトロー”と名付けました。
ブランドコンセプトの視覚化
私たちは“ラグジュアリー・アウトロー”を表現するために、さまざまなアプローチで視覚化を試みました。試行錯誤を繰り返す中で、ひとつの輪郭が見えてきました。
ハイブランドのロゴような重厚感の中にあるエッジとクラフトイズム。そして和と禅の新しい解釈としてのサイケデリックな色彩の世界。レイアウトや書体など、シンプル&ミニマルの中にある古臭さと新しさの同居。
私たちはそれらをWebサイトやブランドガイドラインに落とし込みました。
コンセプトを体現する商品デザイン
Hide Izakiブランドの最初の商品は、2023年11月にジャパネットたかたにて先行発売を行ったコーヒーバッグセットでした。浅煎り・深煎り・スペシャルブレンドの本格的なコーヒーを気軽に楽しむことができる商品として、これまでのコーヒーバッグの常識を覆すデザインにすることで、非常に人気を博しました。
次の商品はカプセル式コーヒーのKEURIG(キューリグ)とのコラボレーションでした。大手コーヒーチェーンやスペシャルティコーヒーの有名ブランドのラインナップが並ぶ中で、「Hide Izaki ドリップカプセル」として唯一無二の存在感を放つパッケージとしてデザインを行いました。
おわりに
美味しいコーヒー1杯から広がる小さな幸せの輪が、優しい社会の実現へと繋がっていく。コーヒーで人と人を繋ぐ井崎氏の精力的な活動を、私たちはこれからもデザインで支援して参ります。
Credits
アートディレクション:橘友希
PM:小林愛果(Hide Izakiブランド)、宇佐見優(パッケージ)
VIデザイン、パッケージデザイン:濵田佳仁
Webサイトデザイン:平尾まりこ(Hide Izakiブランド)、濵田佳仁(KEURIG)
マークアップ:庄境七海(Hide Izakiブランド)、鵜飼康弘(KEURIG)
写真:Shin Suzuki