社会の未来に向けて前進する、テクノロジーカンパニーのリブランディング
Boxyz
- Client
- ボクシーズ株式会社
- Period
- 2022.9 - 2022.7
- Expertise
- Link
Overview
取り組んだ内容
- 企業の存在価値や姿勢を反映したビジュアルアイデンティティの開発
Approach
イントロダクション
ボクシーズ株式会社はソフト&ハードウェアテクノロジーを駆使してGood UXを産み出し、社会課題を解決していくUXイノベーション・カンパニーです。その事業領域は、飲食・見守り・観光・オフィスなど多岐に渡ります。戦略立案、コンサルティング、UIデザイン、ソフトウェア、デバイス(IoT)の知見を統合し、高いゴール=ユーザーの感動・喜びへと結実させることで、社会のデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進しています。開発したプロダクトに応じて事業会社を設立し、各事業会社で他企業と資本業務提携を行うことで、創出したビジネスをさらに加速させています。
プロジェクトチームに参加
ボクシーズと私たちとの出会いは2007年に遡ります。通信キャリアの新規事業でプロトタイプのデザインをご依頼いただいたことがきっかけでした。
その後の2014年には、ボクシーズが開発したGPSの電波が届かない場所でも位置情報を取得できるサービス「TAGCAST」のブランディングデザインをご依頼いただきました。
そして設立17期目を迎える2022年7月、ボクシーズが進むべき方向性を改めて定義した上でビジュアライズを行うという、コーポレートブランドリニューアルプロジェクトが立ち上がりました。私たちはデザインコンサルティングとして声をかけていただき、チームに参加しました。
チームは実利的価値、情緒的価値、感性価値、共鳴価値の4つからボクシーズのブランドの提供価値を考えていました。そこから『テクノロジーを駆使して「心に響くユーザー体験」を産み出し、社会課題を解決する』というコーポレートアイデンティティを導き出しました。私たちはそれらを表現するビジュアルアイデンティティの検討をはじめました。
アウトプットとして求められたものは以下の4つでした。
- 協賛・提携でロゴが並んだときに、たとえグローバル企業の中にあっても見劣りしない品質と品位を確保すること
- より洗練されたフォルムと鮮やかなカラーにすること
- ひと目見て覚えられるようなシンボルマークにすること
- チームで考えたアイデアの、ボクシーズを端的に表した「BXシンボル」を検証すること
新しいビジュアルアイデンティティ「BXシンボル」と「BXアロー」
いくつかのデザイン検証を経て、新しいビジュアルアイデンティティは決定しました。
シンボルマークの「BXシンボル」は、ボクシーズが社会の未来に向けて前進する姿を表した「BXアロー」を2つ組み合わてBとXを形作っています。「BXアロー」は、ボクシーズの新しいタグラインである「UX >> INNOVATION」にも展開させています。
ロゴタイプはオリジナル書体をデザインしました。中央のXの文字は「BXアロー」をイメージし、矢印の形状2つから構成されています。読みやすくシンプルでありながらも、落ち着きと安定感を感じさせるプロポーションにしました。
カラーも、ボクシーズの伝統であるこれまでのブルーを継承しつつも、新世代を感じさせる鮮やかな「BXブルー」へと進化させました。
私たちはその後、新しいビジュアルアイデンティティに合わせて、名刺の制作やグラフィックシステムの開発、コーポレートサイトのリニューアルなどを行っていきました。
おわりに
2023年7月、ボクシーズが2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)シグネチャーパビリオン「いのちめぐる冒険」に協賛することを発表しました。大企業の中にあっても見劣りしないロゴ、という目標が実現した瞬間でもありました。
社会の未来に向けて前進を続けるボクシーズを、私たちはこれからも支援して参ります。
Credits
アートディレクション: 橘友希
CIデザイン、グラフィックデザイン:濵田佳仁
ウェブデザイン:平尾まりこ