革新的な技術を持った化学メーカーのブランディング

RDG

Client
RDG株式会社
Period
2022.12

Overview

取り組んだ内容

  • 一般的な化学メーカーらしさと革新的な企業としての表現の融合
  • 専門性の高い内容の正確なアウトプット

Approach

イントロダクション

RDG(アールディージー)株式会社は、結晶化超分子間力を用いた新たな技術開発に取り組んでいるテクノロジー企業です。代表の石元正一氏は東京理科大学大学院理学研究科化学専攻で結晶化超分子間力を研究し、2016年にRDG(旧社名・ハードバイト株式会社)を設立。ポリエチレンの接着性向上を中心に研究を行なっています。

堅実さと革新さを融合したデザイン

RDG社は福岡大学八尾滋研究室との共同研究により、ポリエチレンを安定して接着する技術を開発しました。その革新的な技術を活用した初めての商品として、強い強度を持つ釣り糸を発売していくにあたり、私たちは企業としての信頼性向上などを主な目的として、RDG社のブランディングを行っていきました。

コーポレートアイデンティティは、革新的な技術にだけフォーカスを当てたような奇抜なデザインではなく、ほかの化学メーカーと並んでも違和感のない、堅実なものにしたいという要望を受けました。そこで私たちはリサーチを行い、一般的な化学メーカーらしさをマッピングしていきながら、RDGとして相応しいポジションと表現方法を模索していきました。

そしてRDGのブランドコンセプト、「Potentiality Edge(可能性の先端)」は誕生しました。シンプルなサンセリフ書体のロゴの中に刻まれている斜めのカットと、長方形の上辺に生じる4°の傾きは、「可能性の光」が差し込んでいることを表現しているのと同時に、革新的な技術が社会に立体的な展開=新たな可能性を生み出していくことを表現しています。Webサイトの演出やデザイン、資料のフォーマットなどでこのPotentiality Edgeを展開させていくことで、ブランドとしての一貫性を持たせました。コーポレートカラーの鮮やかな赤は、堅実な化学メーカーらしさの中にある革新的な企業としての象徴を意味しています。

私たちはこのプロジェクトで、化学の専門的な内容を正確に理解し、技術説明としてもデザインとしても品質の高いものを目指せるように務めました。


Credits

  • アートディレクション: 橘友希

  • PM:小林愛果

  • CIデザイン、ウェブデザイン: 樽川響

  • マークアップ: 伊藤祐太